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- 2021.02.10
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遺族の悲しみは想像を絶するものです。
今回はそんな悲しみから立ち直るためのケア方法を学びます。
グリーフケアは、親族や家族、ご友人など親しい人を亡くし、悲しみの中にいる人に寄り添いお世話をすることで、その悲しみから立ち直るお手伝いをすることです。精神科医やカウンセラーといった専門家はもちろん、家族や友人間でも自然に行われているものです。
単なる気分の落ち込みと、より深刻な心の病との区別はとても難しいものです。ですが、一般的に以下3つの症状が現れたときにはグリーフケアが必要と言われています。
【情動的症状】:激しい悲しみ、怒り、抑うつ、不安、無気力感、罪悪感、孤独感など
【身体的症状】:睡眠障害や食欲減退、疲労感など
【行動的症状】:混乱・動揺、集中力の低下、探索行動など
このサインを見逃してしまうと、症状が悪化してしまい、うつ病やPTSDなどの病気を発症してしまうケースもありますので注意が必要です。
大切な人を失ってから、その悲しみを乗り越え、日常生活を取り戻すまでには大きく4つのプロセスがあると言われています。
身近な人との死別が大きなショックとして現れ、現実感を喪失します。
死と受け入れようとするが、充分に受け止めることができず、感情の入れ替わりが激しくなります。
ようやく死を受け入れ始めるが、自身の人生や日常生活に意味が見い出せず無気力になります。
死を乗り越えて、新たな自分として積極的に他人や社会と関われるようになります。
日本人は自己表現が苦手な傾向がありますが、悲しみに対しても同じことがいえます。 特に男性は周囲を気にして、感情を強く抑え込む傾向があります。グリーフケアを行う際には、最初にこの感情を開放してあげることが大切です。
故人の思い出を語り合ったり、思ったことを手紙などを書いたりして、自己表現してもらうのが最も効果的です。この時に写真や遺品など故人を連想しやすいものを置いておくとより感情をうまく解放できることがあります。
葬儀やお別れ会、偲ぶ会などは、故人の死を受け入れる良いきっかけになります。これら儀式に参加することもグリーフケアには効果的です。
自分や家族、友人間でグリーフケアができない場合には、無理をせず専門家や団体に相談しましょう。専門的な知識に基づいた適切なケアで、悲しみから立ち直ることができるはずです。
大切な人を失って落ち込んでしまったり、閉じこもってしまったり。そういった感情は誰もが持って当然のものです。必要以上に我慢したり、恥ずかしがったりせずにその感情を開放してあげましょう。あなたがどんな気持ちでいるのか、その思いを伝えることで周りの人たちも安心して話を聞くことができます。
グリーフケアで大切なのは感情をそのまま受け入れてあげること、そしてそれを外へ出してあげることです。あとは時間がいつかあなたの心を癒してくれるはずです。